SCOR [ スコー ]の世界を形作る『星をめぐる旅の記憶』にまつわるお話
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3.フローライトでできた「生命の流星」
星の大半がフローライトでできた星は、流星になりやすいという。
劈開しやすいので、流星が衝突した衝撃でバラバラになり、四方に散ったかけらが別の星に引きつけられて流星になるそう。
「緑色の流星はいいよね、生命力があって」
紫色のオーロラの話をしていた時、天使が言った。
「あれは星であり、星であるだけじゃない。次に乗るのはあの流星にしたら?」
めずらしく具体的な提案をしてくるので、理由を尋ねた。
「物理と非物理と、その間のありようがわかるから」
わたしは天使とちがって、物理に囚われてものを見ることがまだ多い。
だから天使が、わたしという個のありように干渉してくることはないと思い込んでいた。
「生命の流星は、星屑がものすごいから、近くに来たらすぐわかる」
白く巨大な水晶の星にたどり着くべく、まずは生命の流星にのり、次の星を目指すことにした。
Shooting Star – 生命の流星 (pt18-f-s)
https://scor.thebase.in/items/24533659